2015年7月14日火曜日

【緊急アピール】

子どもの本に関わる私たちは、平和な未来と言論・表現の自由を奪う安倍内閣による「安保法制案」強行に(断固)反対します


                               20150706

 現在国会で審議中の「安保法制案」に対して、反対の意見や「慎重審議」を求める声が急速に広がっています。
私たちは、国の防衛、安全保障に関してさまざまな意見のあることを承知していますが、どう解釈しても、戦力不保持、武力不行使を定めた日本国憲法の精神から、他国への攻撃に対して日本も参戦できるとする「集団的自衛権」の行使が導き出せるとは考えられません。事実、将来的な改憲を支持する人たちも含め、圧倒的多数の憲法学者、歴代内閣法制局長官、弁護士等の専門家から、今回の法制案やその手続きに対して、明白な憲法違反という指摘がなされています。
しかし、安倍内閣はこうした批判や危惧に耳を傾けるどころか、歴代最長の国会会期の延長を強行し、数の力を借りて法案の成立を企むと共に、国民の批判の高まりを恐れて、マスコミに対する露骨な攻撃を仕掛けています。
私たちは、子どもの本の創作、出版、研究に携わる者として、先の「特定秘密保護法」の制定に際して、これが子どもたちの、自由闊達に意見を言い合える社会への道を閉ざすものとして、反対の声をあげました。しかし、今や子どもたちの未来は、更に危機に瀕していると言わなければなりません。有無を言わさず銃を持たされ、戦場に向かわされるのは、若者たちであり、子どもたちです。
多くの犠牲を払ったあの敗戦から70年を目前にして、戦後日本が国是としてきた平和主義の理念を乱暴に投げ捨てようとする「安保法制案」強行に断固反対し、子どもたちの平和な明日、言論・表現がしっかりと保障される未来のために、私たちは法制案の即時廃案を求めると共に、子どもと子どもの本に関わる方たちが今こそ声を上げることを呼びかけるものです。


フォーラム・子どもたちの未来のために

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